日本の食生活は戦後から現在にかけて劇的な変化を遂げてきました。
かつては一汁三菜を中心とした伝統的な和食でしたが、戦後より食の欧米化が進み、脂質や動物性タンパク質の摂取量が多い食事へとシフトしました。
この変化は私たちの生活を豊かにした一方で、慢性的な運動不足とも重なり、現代人の身体に深刻な影響を及ぼしています。
実際、エネルギーの過剰摂取が日常化した結果、全国的に体重の増加や肥満に悩む人が年々増え続けている現状があります。
特にこの肥満の増加傾向が顕著に現れているのが男性のデータです。
厚生労働省などの調査をみると、女性の肥満率は横ばい傾向にあるのに対し、成人男性の肥満率は徐々に上昇を続けています。
それには、外食や市販のお弁当に頼る機会が増え、脂肪分の多いメニューを選ぶ頻度が高くなっていることが要因として指摘されています。
また、仕事の付き合いによる飲酒や深夜の食事なども、この傾向に拍車をかけていると考えられます。
年齢層で見ると、働き盛りである中高年の世代が、肥満の割合が高くなっています。
加齢に伴い基礎代謝が落ちているにもかかわらず、若い頃と変わらない食生活を続けてしまうことが、内臓脂肪の蓄積の原因といえます。
加齢に比例する肥満は、単に体型が変わる問題だけでなく、将来的に様々な生活習慣病を招く引き金となるため、極めて危険な状態です。
早い段階から食事内容を見直し、意識的に改善していくことが強く求められています。